今まで使っていた携帯をiPhoneへ機種変更しようと思っている人も多いと思います。
ちょっと待った! 実はiPhoneはいわゆる「ケータイ」とは似て非なるもの。乗り換えにはいくつか注意が必要です。
【注意その1】 iPhoneでいわゆるケータイサイトはまず見られません。
iモードやEZwebはもちろん、キャリアのS!でさえまず利用不可能です。これは、こういった携帯サイトが、アクセスして来た相手が携帯電話からかどうかを判別しているからです。
iPhoneはMacと同じ「Safari」というブラウザでネットを見ることになりますが、これが「携帯からではなくパソコンからのアクセス」だととられてしまうのです。
一応、「携帯からアクセスしたように偽装するアプリ」もあるのですが、あまり有効ではありません…
【注意その2】 iPhoneでは携帯アプリが使えません。
マクドナルドのクーポンや銀行のアプリなど活用していらっしゃる方には非常に悩ましいところです。また「おさいふケータイ」にも対応していないので、SuicaやEdyも使えません。携帯アプリに依存しているモノが多いひとほど、iPhoneへの移行が厳しく思えて来ます…
【注意その3】 iPhoneはiTunesがないと機能が半減
携帯では考えられませんが、パソコンを持っていないとiPhoneはフルに機能を発揮できません。
iTunesは音楽管理ソフトというだけでなく、iPhoneのファイルやアプリの管理も行います。万が一のためのバックアップや、調子が悪いときの復元もiTunesの仕事です。そもそもiTunesでユーザー登録しないと音楽もアプリも買えません。
パソコンを持っていない方はご注意です。
【注意その4】 メールの仕様が独特でとまどうこと多々あり
いわゆるケータイ言うでメールにはiPhoneの場合3種類あります。
SMS、MMS、eMail、です。
・SMS:ショートメール(ドコモ)、Cメール(au)のことです。同じキャリアでしかやりとりできません。iPhoneの場合もちろんソフトバンク相手にしか使えません。iPhoneでも電話番号を使って送受信します。
・MMS:iモードメール(ドコモ)、Eメール(au)のことです。違うキャリアやパソコン相手でもやりとりできます。その場合はメールアドレス(softbank.ne.jp)を使います。普通はSMS同様電話番号でやりとりします。
・eMail:いわゆるパソコンで言うところのeMailと同じです。
iPhoneからのメールとしては、このeMail(i.softbank.jp)は携帯メール扱いになっていますので、例えば携帯メールアドレスが登録に必要なサイトなどで使うこともできるようです。
しかし、あくまでも普通のパソコン等で使っているIMAPメールなので、メールを受け取る人の設定でパソコンからのメールを拒否している場合、受信されずはじかれてしまうことがあります。
…MMSとeMailの違いがわかりにくく、初iPhoneなひとは間違いなくとまどうでしょう。
なんでこんなややこしいことになったかというと、OSが現在の3.0になる以前はMMSがiPhoneでは使えなかったのです。
苦肉の策として、普通のパソコンメールを「i.softbank.jp」というiPhone専用のアドレスを作ってまでソフトバンクさんが携帯メール(のようなもの)として対応させてくださったのですが、
OSがアップグレードしてMMSに対応できるようになったため、同じような仕様のメールがダブってしまうことに…^^;
(メールについては「iPhoneのメール」も参照くださいませ)
以上、iPhoneを手に入れたくってワクワク盛り上がっている方に水を差すようですが、是非とも知っておいた方がいいと思います。購入前にしっかり考慮を!