特に、似たような「i.softbank.jp」のメールとMMSの「softbank.ne.jp」は、いったいどっちをメインに使おうかとか、人に教えておくにはどっち?とか、本当に悩んでしまいます。
そもそもなんでこんなことになったかと言うと、実はiPhoneでは2009年6月にOSが3.0になる前にはMMSが使えなかったのですよ。
それがOS3.0によってMMSが使用可能になり、ソフトバンク携帯が普通に使っていた「softbank.ne.jp」のアドレスもiPhoneに割り振られました。
で、その結果、元々iPhone向けに特別に設定されていた「i.softbank.jp」と、新しいMMS用の「softbank.ne.jp」、ふたつのアドレスが使えるように…というか使い分けないといけないようになったのです。
【概念を変えてみよう!】
私的な考えではありますが、頭の中を整理するために、ちょっと考えを変えてみることをおすすめします。
まず、「メッセージ」と「メール」との違いです。
「MMS」は「マルチメディア・メッセージング・サービス」の略で、iPhoneの祖国アメリカ始め海外では、メールではなく「メッセージ」という扱いです。
実は、「softbank.ne.jp」は、この「メッセージ」になります。
「メッセージ」とは、チャットのように短文を交互にやりとりする、電話での会話を文字で代用するような感じで使うことが多いです(パソコンでのチャットやメッセンジャーでのやりとりと同じです)。ですから、iPhoneのMMSの画面は、ふきだしでいかにも会話している表現になっています。
送信受信もリアルタイムで行われますので、まさに会話なのですが、その分、「フォルダでメッセージを仕分けする」ようなことはできません。あくまでも一過性のメッセージのためのものという考えなんです。
「i.softbank.jp」は「メール」です。この場合の「メール」は「ケータイメール」ではなく「パソコンのメール」なことに注意です。
実は、「i.softbank.jp」メールは、パソコンのメーラー(OutlookやMailAppなど)で設定すれば、普通のIMAPメールとして使えるんです。ですから、iPhoneでも「メール」アプリでの扱いになっています。
実際iPhoneが日本で発売になった直後は、「i.softbank.jp」でのメールが携帯メールアドレス扱いされなかったため、普通の携帯ではじかれてしまったり、ケータイメアドが必要なサイトで使えなかったり、ほんとに困り者でした。そのうち「i.softbank.jp」も携帯メアドとして各携帯会社から認識されるよう設定が変えられ、ようやく「携帯メアドっぽく」なったのです。
しかし「メール」は「メール」、「携帯メール」ではないことに注意です。
【携帯メールではない、という覚悟】
要するに、iPhoneでの「メール(i.softbank.jp)」と「メッセージ(softbank.ne.jp)」はどちらも「携帯メール」とは似ても非なるものだという認識が必要だと思うのです。
その上で、どう使い分けたらいいのでしょう?
私の場合ですが、基本的に「友達関係はMMS」「仕事や堅い関係相手にはメール」と考えています。
友達とのメールの多くは、待ち合わせとか、今日あった出来事の比較的どうでもいいやりとりとか、まさに「メッセージング」的です。あとから特定のメッセージを参照する必要もまずありません。
仕事関係となると、内容が長くなりますし、過去の特定のメールが必要なときもあります。添付書類があることもあります。これは「メッセージ」ではまかないきれませんので、必然的に「メール」です。
メアドが2つあるのがわずらわしいという考えもあるでしょう。私も最初はどっちかにしぼってしまいたいと思っていましたが、結局、上に書いたような使い分けをしています。
慣れてしまうと、むしろ使い分けができることでメリットを感じることも多いです(着信の違いで大事な仕事の件なのか私用なのかすぐわかる、とか)。
無理に「携帯メール」と同じに使おうとせず、iPhone的流儀にあわせる覚悟も必要じゃないかと思います。
とにかく、「メッセージ」と「メール」という概念で使い分けると混乱せずにすむかもです。ちょっと試してみてくださいませ!